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~菅野 みね子の作品集~

書の名前(雅号)は、菅野 竹香です


■仏教:信心銘

智者は無為なり、愚人は自縛す


  祖師のいわく、 『智者は無為なり、愚人は自縛す。』と。
義解者のいわく、『智は自ら智にあらず、悟に由って智なり、
愚は自ずから愚にあらず、迷に由って愚なり。
智者は自心を悟る、心悟れば本無為なり。
愚人は自心に迷う、心迷えば還って自縛す。
まさに知んぬべし、悟者は無為なり、
天地鬼神なりといえども、よくこれをして為さしむることなし
迷者の自縛、千聖万賢なりといえども、
能くその縛をとくことなし、
ただ智と愚とことごとく心によって変ず、
あに外物のこれをして、しからしむるならんや。』


書体は隷書体です。





184番 古今和歌集

詠み人知らず

読み
木の間より 洩り来る月の影見れば
心づくしの秋は来にけり


  歌意
■木の間より 洩れて来る
月の光を見ると
何かにつけて 心を悩まし
物思いをする秋が来たことである。



書体はかなです。







丁復の句

薝蔔(せんぷく)香中詩夢遠芭蕉葉上雨聲多

くちなしの花の香に

詩のような美しい夢を馳せていると、

芭蕉の葉上に音しげく雨が降ってきた。

書体は行書体です。





■室生犀星の詩

「山上の星」


  室生犀星が昭和2年に出版した詩集「故郷図絵集」に
掲載されております。

山上の星は荒々しく
黒雲の間から
幾萬となく差し覗いている
何者かの表情を顕している
地上の樹々にも一杯の星がうつり
夏の夜は高く晴れ上がっている
己は掻き登りたい気になる
己は美の正体に紛れ込みたくなる


書体は調和体(漢字、かなまじりの書)です。

2008年秋、制作







書体は漢字(行書)です。

2009年秋、制作





■廖道南(明)の句

  ■雲は開く 萬壑(まんがく)の春

雲がはれて谷間に春景色があらわれる。     


書体は隷書です。

2010年秋、制作







■高野素十の句

池や堀端の桜が満開になっている。

書体は調和体です。

2010年秋、制作


■内藤鳴雪(1847年~1926年)の句

書体は調和体(漢字、かなまじりの書)です。

2010年秋、制作






2014年 猪名川町展 書部門 入選

■金子みすずの詩「土」

  みすずは自然の中の、私たちが見逃してしまいがちなものを
すくいあげ優しい目と、豊な感性と平易な言葉で詩にしています。
この世に存在するものには、みんな価値があるのだと。
今の時代多くの人々が、みすずの詩にひかれるのは
そこに難解な言葉、抽象的な言葉でなく
本当に素直な表現で人間にとって大切なものを歌いあげているからではないでしょうか。

名もない、小さきものの中に潜む大切なものに、はっと気付かされるからでは ないでしょうか。


書体は調和体(漢字、かなまじりの書)です。

2011年秋、制作





詠み人知らず

読み
■くさふかく あれたるやどの ともしびの
かぜにきえぬは ほたるなりけり

■草深く 荒れたる宿の 灯の
風に消えぬは 蛍なりけり

■出典  和漢朗詠集     

書体はかなです。

2011年秋、制作





■大伴家持 万葉集 巻8-1597

■秋の野に 咲ける秋萩 秋風に 靡(なび)ける上に

 秋の露置けり


  あきののに さけるあきはぎ あきかぜに
なびけるうへに あきのつゆおけり

三十一文字の中に「秋」は、いくつ入っているでしょう。


書体はかなです。


2012年秋、制作








2012年秋、制作





2011年秋、制作




■藤原惺窩(せいか)の漢詩
(戦国時代から江戸時代以前期にかけての儒学者)

■「山居」


  青い山が高くそびえて、白雲が漂っているあたり。
きこりがのそま歌がほのかに(伝わってきたので)耳をすませていると、
俗世間のことが忘れられてゆく。
(ここでの生活環境に)心は、充分満ち足りているので、
弦楽器や管楽器といった人為的なたのしみは、いらない。
青く苔生したいわおの前で、閑かなところに棲む鳥が熟睡している。

書体は行書体です。

2013年秋、制作





■春暁(しゅんぎょう

春の夜明け方のこと。




書体は行書体です。

2013年秋、制作






2015年 豊中市美術展 書部門 入選

■ 宮沢賢治 の詩

■ 雨ニモマケズ(冒頭部分)




書体は調和体(漢字、かなまじりの書)です。

2014年秋、制作





■洗心自新




書体は行書体です。

2014年秋、制作






2016年8月 

写真展(写楽2008)題字

「流れ」









2017年8月 

写真展(写楽2008)題字

「希望」








2018年10月 

写真展(写楽2008)題字

「風」








2018年11月 

吉分大魯(1778年没)

とんぼうや 声なきものの 騒がしく








平成30年12月 第51回新書派協会展 奨励賞 

一樓書巻萬花薫(袁枚句)

意味: 楼上の書斎に花の香がただよっている。 

袁枚(1716~1797)は清の詩人。

隆帝の進士に及第し、各地の知事を務め、年40で官界から身を引き、

随園という名の園を築いて悠々自適の生活を送りました。

才思縦横、まれにみる天才である。 








2019年1月 

夏月成美(江戸の札差で、小林一茶の庇護者)

すみだ川 木の葉がちにも なりにけり








2019年2月 

難窮者以








2019年3月 

繭玉や そよろと影も さだまらず

長谷川春草(男性・1889年~1934年)の俳句








令和元年12月 第52回新書派協会展 入選

水草の花 また白し 秋の風

正岡子規(1867年~1902年)の句








令和2年12月 第53回新書派協会展 入選

晏殊詩

晏殊(あんしゅ、991年ー1055年)は、北宋無州臨川(現 中国江西省南昌市進賢県)出身の詩人(詞人)


油壁の車には二度とは逢えず、
巫峡の雲は跡をのこさず東へ西へ、
梨の花咲く中庭には光あふれる月、
柳の絮(わた)散る池の塘(つつみ)にはかろやかな風、
さびしい数日は深酒の後、
ひとしきりわびしいのは寒食の頃、
魚書(てがみ)を送ろうにもどうすればとどく、
どこも同じように水は遠く山は長いのでは、






■漢詩

萬里秋風吹布袖  清暉亭上倚新晴

書体は漢字行書体です。

2021年8月制作


■粘葉本和漢朗詠集

はるのたをひとにまかせて
われはたゞはなにこころを
つくるころかな 

<現代語訳>
 春の田作りは他人にまかせて、
私はもっぱら山田の畔に咲く桜の花に
 心をつけて夢中になっています。

          書体は仮名です。

2021年8月制作






令和3年12月 第53回新書派協会展 入選

劉基詩

劉基(りゅうき、184年ー232年)は、中国元末明初の軍人・政治家・詩人・軍師。


霊峰寺の楼閣は松風にもたれ、
風は細く松は高く楼閣は更に雲の上。
どこの泉だろう、石の上に流れ出るのは、
人が玉を鳴らして雲の中より降りてくるように。
花は霧や露にひるがえって春の香りは満ち、
影は松の木を動かして朝日にとける。
どうしてできよう、この身が列禦寇のように、
ひらひらと高く大空の上に出ることが。


★列禦寇(れつぎょこう)  戦国時代の思想家列子(れっし)







2022年2月





2022年2月



2022年6月 

令和4年度 新書派協会 春季進級試験「教師合格」

心新たに、書に向き合っていきたいと思います

私の最初の書の師は、今は亡き父(小学校の校長)です。
喜んでくれているでしょう。
趣味の多い私ですが、書は人生で一番長く関わってきたように思えます。







2022年12月





2022年12月





2023年1月



2022年12月 

令和4年度 第55回新書派協会展  入選

松尾芭蕉の六句の帖作品ですが、作品集には最後の二句が掲載されています



松尾芭蕉の六句の帖作品




2023年8月2日
令和5年度 第39回 読売書法展 初入選「菅野 竹香」

萩原朔太郎の「時計台の圖」の調和体作品
■関西展  9月6日(水)~10日(日)
    ◎第一会場=京都市京セラ美術館
    ◎第二会場=京都市勧業館(みやこめっせ)

私の作品(3-D-10)は、みやこめっせの3階【第3展示場】にで展示



2023年12月 

令和5年度 第56回新書派協会展  入選

王鐸の臨書

マイドームおおさかにて 令和5年12月23日(土)~24日(日)まで開催



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